『紫の園』59年


『紫の園』59年9月(最後のお便り)

花鳥風月が折り込まれた長唄の名曲「秋の色種」。

場面は麻布の山(その昔は山に囲まれた侘しい処だったそうです) の谷間で、あちこちで光る蛍を優しく追いながら遊び戯れている舞姿です。

団扇を高く掲げられ、別れを惜しまれているような優しく愛のある御姿。

いつまでも心に残る最後のお写真ですね。(小雪さん)


『紫の園』59年8月


『紫の園』59年7月


『紫の園』59年6月

53年5月(明治座) とは異なる渋いお衣装ですね。

56年10月、「第十四回特別公演」(新歌舞伎座)でも舞われています。
このポーズは 唄の終盤の歌詞「雪に消えせぬ楽しみは~」→合の手→「尽きせじ尽きぬ~」「千代~八千代~」で決め手の振りです。
橋蔵様の芸道への強い思いが伝わってくるようです。(小雪さん)


『紫の園』59年5月


『紫の園』59年4月(欠)


『紫の園』59年3月

 59年2月、「大川橋蔵特別公演」(新歌舞伎座) の鯉名の銀平。

 最後の大川橋蔵公演となりました。『藤 娘』も舞われました。(小雪さん)


『紫の園』59年2月


『紫の園』59年1月